ホーム > 動物たちと暮らそう > わんにゃん豆知識 > 困った行動の解決方法 > 猫編 第4回:その他の問題行動
ペットと暮らしているといつもいろいろな不思議や疑問にぶつかります。
そんな不思議、疑問を動物のお薬を作っている共立製薬株式会社が解決いたします!
(学術監修:石田卓夫先生)
全4回の最終回です。その他の問題行動として、真夜中の要求行動、爪研ぎ、破壊行動を紹介します。
元来、猫は夜行性の動物です。真夜中に、鳴いたり、ドアを引っ掻いたり、ベッドの上で遊んだりすることがあります。家族の注意を引くため、食べ物がほしくて、遊びたくてなどが理由のようですが、何回も起こされる側は睡眠不足で困り果ててしまいます。これが「真夜中の要求行動」です。この困った行動は、実はこちら側の普段の接し方が原因のことが多いようです。猫の要求に対していつでもどこでも何にでも応じてしまうと、猫は勘違いしてしまいます。
対処法は二つです。真夜中の要求行動に「罰を与える」、そして「行動を矯正する」です。
猫の爪研ぎには二つの意味があります。一つは爪の古い外層を取って鋭さを維持することです。もう一つは縄張りを主張するマーキングの役割があります。体を伸ばして爪研ぎをしますので、垂直な面が対象です(水平面のときもあります)。猫にとって正常な行動ですが、家具・建具を傷つけられると問題とせざるを得ません。特定の1、2ヶ所での爪研ぎは、主として爪の維持が目的です。一方、たくさんの物(特にドアの近く、通路)での爪研ぎは、縄張りをマーキングしたい欲求が動機と考えられています。
対処のポイントは、
「爪研ぎの目的をこちらが理解する」
「その猫が好む爪研ぎ板を見つけ出して与える」
「爪研ぎ場所(爪研ぎ板)を使うようきちんと教える」
「爪研ぎをされたくない場所はそれなりの工夫を施す」
です。
物を噛んだり、吸ったりする癖のある猫は、噛むことで家具などを傷つけることがあります。
遊びや探索に対する欲求と考えられます。
屋外の草や植物に触れる機会がない室内飼育の猫は、室内の鉢植えなどを噛むこともあります。